異常者と月について

今月より配信(Podcast)の最新作に「異常者に見える月」というタイトルを与えた。
そもそも仮タイトルだったが、それ以上のものはやってこなかった。

字の通り「異常者に見える月」は、ふた通りの意味を持つ文章だ。
ひとつは

「異常者が見ている月」そしてもうひとつは「異常者のように見える月
どちらでも好きなように読み取って貰っていい。

だけど俺には「異常者が見ている」でも「異常者のように見える」でもなく、「月」に意味があるように思えてならない。

月に拘るわけではないけれど、性と死と同じように月もモチーフになってきた。その月の持つ意味がようやくわかってきた気がする。もちろん、それは俺の捉え方に過ぎない。

今これを書いていて「異常者のように見える月」というタイトル悪くないと感じた。
これはデビュー作「雨のように、きこえる」のキャンバスの絵の具を削ぎ落して、それをキャンバスに書き始めたものでもあるからだ。




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