ブラックボックス~なぜ書くか~

「書く」という行為やその人生に対して、世間との捉え方のズレをずっと感じてきた。
その理由がようやくわかった。
「書く」いうことを人は「成功を求めて、評価を求めて」書いていると思っていることだ。

それは言ってみれば「異性と付き合うのはセックスが目的」と思われるのと同義だ。
そう当然のように言われたら、誰もが違和感も持つだろう。



或いは「子供を作るのは老後のため」と言われれば違和感どころか、全く違うと腹が立つだろう。子供を育てるのにどれだけ苦労するのか。どれだけ金がかかると思ってるのか?どれだけ毎日を砕き心を砕くか。子供を守るためなら自分の命だって惜しくない。

俺が「書く」のは、それに近いかもしれない。
楽という観点からいえば、決して楽じゃない。ほかにも楽な道はたくさんある。その上、自分を曝け出し、わざわざ人生を生きづらくする。書くことで人生がショートすることもある。そうして長い復旧期間を余儀なくされることもある。だけどそれと引き換えにしても、有り余る何かがある。その何かはブラックボックスのなかに入っていてわからない。だけどそれなしには生きていけないから、今日も書くんだろうと思う。そして話すのだと思う。~Canon's word Synchronicity



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